昆虫採集 ― 宿題「自由研究」のまとめ方(8)
テーマ「昆虫採集」
1.題名
灯火に寄せられる甲虫
2.研究者(自由研究した人)
6年1組 脇阪 直美(さきさか なおみ)
3.この研究を選んだ理由(動機)
千葉の祖父の家に遊びへ行ったとき、家の門灯に甲虫がいっぱい飛んでくるので、どのような種類がいるのか気になり調べました。
4.研究の目的
夜間、蛍光灯に飛んでくる甲虫の種類と数を調査する。また、特徴も調べる。
先生からのコメント
なぜ昆虫採集をするのかという目的がはっきしているため、まとまめやすいテーマです。
5.研究で使った材料
- (1)捕虫網
- (2)ビニール袋
- (3)どくビン
- (4)展翅版(標本を作るため、昆虫などの羽を水平にひろげるときに使う板)
- (5)虫ピン
- (6)昆虫図鑑
- (7)定規
- (8)虫眼鏡
- (9)蛍光灯
- (10)白い布(シーツ)
- (11)紐
- (12)昆虫箱
- (13)軍手
- (14)ピンセット
6.研究の目的
- (1)夜、蛍光灯を庭に置き、シーツを家側にはる。はる方法は、シーツの四隅を紐で結び、庭にある木にしっかりと結びつける。
- (2)1時間様子を見て、飛んできた甲虫を捕虫網や手を使ってうまく捕獲する。捕獲に成功したらビニール袋に入れる。
- (3)標本にする虫は、どくビンに入れて動かなくし、展翅版にピンで固定し形をきれいに整える。
先生からのコメント
羽や足の形などに注意して固定し、ラベルを使って整理すると、標本としての価値が上がります。
- (4)同じ種類と思われるものをグループ化して並べる。
- (5)種類分けするときは、ひとつひとつの標本を虫眼鏡で細部にわたり調べる。昆虫箱に並べ、数も数える。
先生からのコメント
甲虫は小さいため、ひとつひとつしっかり観察しないと違いになかなか気づくことが出来ません。この研究でよいところは虫眼鏡でしっかりと細かい点まで見ようとしているところです。
- (6)図鑑で甲虫の名称を探す。
- (7)1種類ずつスケッチを行い、同じ種類の特徴を探してまとめる。
- (8)似ている甲虫同士を比べてみて、どの部分が違うかメモし、表を使ってまとめる。
- (9)どのような種類の虫がいくつ飛んできたかをグラフであらわす。
先生からのコメント
適切な表やグラフで結果をまとめると、見る人にわかりやすいレポートになります。比べるときは、何に注意して比べたらよいのか、わかっているのでしたら書いておきましょう。
7.研究で注意したこと
- (1)体長が大きく、活発に動く虫は、捕獲後速やかにどくビンへ入れる。
- (2)逆に体長が大変小さい虫(5mm以下)は名称を調査するのが大変だから捕獲しない。
8.観察(研究)した期間
2008年8月2日 夜8時30分から9時30分
先生からのコメント
観察は一回で終わらせるのではなく、日を改めてもう一度行うと天候などの違いによって比べることが出来るので、さらによい自由研究となります。
9.観察(研究)した場所
千葉県○○市
先生からのコメント
住所だけではなく、採集した家の周辺の様子や環境などの詳細があるとよいでしょう。
10.観察(研究)時の天候
昼夜ともに晴れていた。
先生からのコメント
もっと具体的に書きましょう。気温、湿度などの他に、月齢(月の形や月の出入り時刻)もあるとよいです。灯火に飛んでくる甲虫の数や種類が月齢も影響するかもしれません。
11.研究結果
- (1)ヒメコガネ……5匹
- (2)サクラコガネ……3匹
- (3)マメコガネ……3匹
- (4)カブトムシ……2匹
- (5)ドウガネブイブイ……1匹
- (6)ゲンゴロウ……1匹
- ※グラフ略
- ・甲虫の他によく飛んできたのが「蛾」。また、5mm以下の小さい甲虫もたくさん飛んできた。
- ・シーツにつかまる虫と、シーツにとまらずに落ちる虫とがいた。
12.研究結果からわかったこと
- (1)灯火に向かって飛んでくる虫は、蛾の仲間とコガネムシの仲間が多い。
- (2)1時間の採集でこれほど集まったのだから、もっと長い時間行ったら、さらに多くの種類が集まるだろうと思った。
先生からのコメント
このような推測を行う場合は注意しなくてはいけません。理由は、夜だからといってずっと甲虫が活動しているとは限らないためです。
- (3)ヒメコガネとドウガネブイブイは、色や体長に違いがあるが、体の構成がとても似ていることがわかった。
- (4)水に生息しているゲンゴロウが見つかったが、足を虫眼鏡で見たところ、他の虫に比べて水の中が動きやすいようにできていることがわかった。
先生からのコメント
この自由研究では虫の足に注目して比較していることがわかりますが、ほかにどの点を注目したかについても書いておきましょう。
水の中に生息する昆虫が、飛ぶということがわかったのは大きな発見です。また、家の付近にゲンゴロウが住んでいる池や川があるということも推測できます。
13.まとめ(考察)
- (1)昼間見かける虫は、赤や黄色などカラフルな色合いのものが多いのに対し、夜の虫は暗色系の地味なものが多かった。これは、夜は色が黒に近い方が、他の動物の的にならないために必要なことなのかなと思った。
- (2)昼間ではあまり見かけない虫が多く集まったのは、昼間動き回る虫と夜動き回る虫とでは種類が異なるのではないか。昼間はおそらくどこかに隠れておいて、夜になると動くのだろうと思った。
先生からのコメント
このような研究を行ったことで、昼間に見る虫と夜に見る虫に違いがあり、新しい疑問が生まれたという訳です。次回の自由研究のテーマになるのではないでしょうか。
- (3)採集した日はずっと晴れだったが、もし昼間に雨が降っていたら採集できた虫の種類や数は少なかったと思う。
先生からのコメント
こうした疑問も次回の自由研究のテーマになります。次は晴れた日と雨の日、もしくは曇りの日などで採集した虫を比較してみるとよいでしょう。ただし、このことは観察結果から出たものではないので、「感想」の項目で述べるようにしましょう。
14.研究で苦労したこと
- (1)大きな虫が羽ばたいてきて怖い思いをした。
- (2)どの場所にシーツをはったら効率よく虫を集めることが出来るかわからずに、試行錯誤を繰り返した。
先生からのコメント
シーツのはる場所を調べるのは、よりよい自由研究にするための「事前調査」が必要になります。どうしてそこはよくては、あちらは駄目なのか、などを詳しく書くとよいでしょう。
15.最後に(感想や反省)
- 1)昆虫が光を好んで集まってくる習性について調べてみたいと思った。
- (2)もっと多くの虫が採集できたと思ったが、それほどでもなかった。蛍光灯より明るい光だったらもっと多くとれたかも知れない。また、電灯で試してみたいと思った。
先生からのコメント
昆虫などが光に集まってくる習性を「走行性」と呼びます。電灯と蛍光灯など光の種類が異なることで集まる昆虫の種類に変化が出るのかを調べるのも、新しい自由研究のテーマになりますね。
16.研究の参考図書(本)
- 「昆虫採集をはじめよう」 ○○館
17.研究協力者(お手伝いしてくれた人)
- お父さん……シーツをはるときに手伝ってもらった。
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