まとめ方・2(カルメ焼きの実験)【まとめ方(1)】

カルメ焼きの実験 ― 宿題「自由研究」のまとめ方(2)

テーマ「カルメ焼きの実験」

1.題名

カルメ焼き作る

2.研究者(自由研究した人)

5年2組 佐々木 直樹(ささき なおき)

3.この研究を選んだ理由(動機)

理科の自由研究で、是非やってみたいと感じたのは「カルメ焼きを作る実験」でした。なかなかテーマが決まらずに図書館で参考書を見ていたら、カルメ焼きを見つけました。実験内容が楽しそうだし、何よりも終わった後に食べる楽しみもあったのが大きな理由です。お祭りの屋台で売っていたカルメ焼きは、まるで魔法がかかったように膨らみます。作っているところを見たのだけど、おじさんは簡単に作っていました。これならば僕にでも出来るのではないかと思い、実験してみることにしました。

先生からのコメント

どうしてその研究をテーマにしたのかが、とてもわかりやすく書かれていてよいです。お祭りで実際にカルメ焼きを見ているので、成功目標が立てやすいです。実験の場合、このような成功と失敗がわかりやすいテーマを洗濯するとまとめやすいのです。

4.実験(研究)の目的

カルメ焼きを作る。

5.実験(研究)で使った材料

砂糖(白砂糖)、アルミのお玉、割り箸、温度計(150〜200℃まで計測できるもの)、セロハンテープ、重曹、布、卵の白身、カセットコンロ

6.研究した場所

自宅の台所

7.実験(研究)準備

  • ■重曹の準備
     皿に卵の白身を茶さじ1杯すくい、少しずつ重曹を入れて、割り箸を使って混ぜ、耳たぶより少し固いくらいにする。
  • ■温度計の準備
     割り箸の間に温度計をはさんで、セロハンテープで固定する。

8.実験(研究)方法

  • (1)お玉に白砂糖を、カレーを食べるときに使うスプーンで山盛り2杯入れる。
  • (2)水をひたひたになるまで入れ、ガスレンジで火を付ける。火の強さは中火に。
  • (3)100℃を超えたら、火を弱くし、そのまま加熱を継続する。
  • (4)120℃から125℃になったら、火から下ろして10秒程度待つ。
  • (5)白砂糖を指でつまんでパラパラと巻き、続いて卵の白身でねった重曹を小豆の大きさぐらいに入れて、割り箸で液全体を強くかき混ぜる。
  • (6)割り箸を抜き、膨らむのを待つ。
  • (7)十分膨れたら、水で濡らした布の上に置き、お玉を冷やす。
  • (8)お玉が十分冷えたら、ガスレンジに火をつける。強さは弱火にし、おたまをクルクル動かしながら加熱する。
  • (9)お玉の縁の固まりが溶けたら、火から離して、お玉を逆さまにして紙の上に中身を出す。

9.実験(研究)した期間

平成○○年8月10日〜8月12日

10.材料を集めた方法

  • ■砂糖
     お母さんに準備してもらった。
  • ■アルミのお玉
     近所のスーパーにいったが、ステンレスのお玉ばかりでアルミのお玉がなかった。しかたないので、アルミの親子丼用の鍋を買って使った。
  • ■温度計
     近所のスーパーでは売ってなかったので、駅前のデパートに行き、200℃まで計測できる温度計を買った。
  • ■重曹
     近所のスーパーのお菓子を作る材料のところで売っていました。

先生からのコメント

このように材料をどのように準備したかが書かれていると、同じ実験をやってみようと思う人にはとてもわかりやすいです。できたら買ったときの値段もあるとよいでしょう。

11.実験(研究)結果

  • 1回目……膨らまずに失敗した。
  • 2回目……焦げてしまい失敗した。
  • 3回目……全く膨らまずに失敗した。
  • 4回目……上手く膨らみそうになったけど、へこんでしまったので再び火にかけたら、厚み1〜2cmのカルメ焼きができた。不満が残るものの一応成功した。
  • 5回目……縦が5〜6cmの大きなカルメ焼きが出来たが、出してみたところ底が抜けていた。不満が残るものの一応成功した。
  • 6回目……上手に膨らみかけてきたが、さらにかき混ぜたところ粉々になってしまい失敗した。
  • 7回目……ガスレンジをカセットコンロに変更して実験したところ上手に膨らみ成功した。
  • 8回目……7回目と同じようにしたら上手く膨らみ成功した。
  • 9回目……8回目と同じようにしたら上手く膨らみ成功した。

先生からのコメント

成功や失敗と書かれていますが、主観によるまとめ方では読む人にとってはわかりにくいものとなります。そこで、次のようにどうすると成功で、どうすると失敗かということを書いておきます。
「カルメ焼きの表面にヒビがあるが、膨らんだら成功」
このような成功基準を定めると、読む人も成功と失敗の区別がつきやすいと思います。また「実験(研究)方法」にはせっかく温度が書かれているので、1回1回の実験結果は温度も一緒に書くようにし、次のように項目をいくつかにわけて書くとわかりやすくなるでしょう。

  • (1)実験は何回目か。
  • (2)使った材料(砂糖の種類を変更する場合はそれも書く)。
  • (3)実験(研究)方法の変更(重曹の量を変更したり、カセットコンロに変更したことを書く)。
  • (4)火を止めた時点の砂糖液の温度。
  • (5)砂糖をまくときに液はどのような様子であったか。
  • (6)重曹を加えた後、砂糖液をかき混ぜた回数。
  • (7)カルメ焼きがどのように膨らんだか。
  • (8)カルメ焼きはどんな色になったか。
  • (7)と(8)については、写真撮影しておくとよりわかりやすいと思います。説明を加えて添えると良いでしょう。

12.実験(研究)結果からわかったこと

  • (1)固まり始めたところで、かき回し続けていると、カルメ焼きはふん砕する。
  • (2)ガスコンロではなくカセットコンロの方が成功する。
  • (3)重曹を加えてから、強くかき混ぜないと膨らまない。
  • (4)砂糖液が白色からクリーム色に変化したところで割り箸を抜くと成功する。

先生からのコメント

この項目に書く場合は、実験(研究)結果に書いた内容からわかったことを書くようにします。すると、(1)と(2)はOKなのですが、(3)と(4)は実験(研究)結果に書いていません。実験をしていて気づいたことは、逐一、記録を取るようにしましょう。面倒な作業ですが、事実を元に考えるという大切な訓練となります。

13.まとめ(感想や反省)

最初、膨らんだときはとても嬉しかったです。実験は大変そうだと思っていたので、初めは乗り気ではありませんでした。しかし、成功すると嫌だなんて思いません。いまではこの実験をしてよかったと思っています。失敗が続いたときはへこみましたが、成功したときにこんなに嬉しく感じるとは思いませんでした。

先生からのコメント

7回目での成功おめでとう。諦めずに挑戦すると出来るという自信がついたと思います。自分が実際に行ってみて「なるほど」と思う納得は、体験からくるものですので本物なのです。自分の努力を通して、他の人の作品の後ろにある苦労なども理解できるようになったでしょう。

14.最後に

親戚の田舎のお祭りに参加したとき、カルメ焼きを作っている屋台があるか探しました。お店はたくさんあり、焼きそばやたこ焼きなどは何軒もあったのですが、カルメ焼きは1軒しかありませんでした。おじさんは温度計を使用せずに、2つの鍋を並べて、気楽につくっていました。参考書には激しくかき混ぜるとあって、自分がやった場合、強くかき混ぜないとできませんでしたが、おじさんは簡単にかき混ぜるだけでした。おじさんがどうしてあんなに簡単につくることができるのか不思議でした。僕も次回作るときには、気楽に作れるような方法を見つけたいと思いました。

15.研究の参考図書(本)

  • 「カルメ焼きが膨らむ理由」 ○○著 ○×△書房

16.研究協力者(お手伝いしてくれた人)

お母さんに、実験(研究)材料の買い物と、写真撮影を手伝ってもらいました。